ミステリーラボ編集室
ミステリーラボは、宇宙の謎や科学の不思議を初心者にもわかりやすく解説するメディアです。 ブラックホール、ビッグバン、惑星、月、宇宙開発などを、科学的な視点を大切にしながら紹介しています。
宇宙の疑問を、観測事実と仮説に分けてわかりやすく整理するメディア
ブラックホールとは何か、なぜ光が逃げられないのか、事象の地平線とは何か。観測でわかっていることと未解明の部分を整理して解説します。NASA・国立天文台・EHTの資料をもとに正確な情報をお届けします。
私たちが可視光で見ている太陽は、光球と呼ばれる表面付近です。その内側には、中心核・放射層・対流層が重なっています。 太陽内部の姿は、表面に現れる振動、中心核から届くニュートリノ、太陽の質量や明るさを使った理論計算から調べられています。 現在の太陽内部像は、標準太陽モデル、日震学、太陽ニュートリノという異なる方法を照らし合わせて得られたものです。 中心核で生まれたエネルギーが放射層と対流層を通り、光球から宇宙へ放出されるまでの流れをたどると、直接見ることのできない太陽内部の仕組みが見えてきます。 太陽の中は ...
月の裏側には、クレーターに覆われた古い高地、巨大な南極エイトケン盆地、少数の玄武岩質の平原が広がっています。 かつては地球上から全体を見る方法がありませんでしたが、現在は月周回探査機の高解像度画像、着陸機と探査車による現地観測、地球へ持ち帰られた岩石試料から詳しく調べられています。 月の裏側は、写真だけで想像する場所から、地形・重力・岩石を実際に測定する研究対象へ変わりました。 表側より厚い地殻や少ない火山性の「海」は観測から分かっています。一方、なぜ月がこれほど非対称になったのかは、嫦娥6号が持ち帰った ...
宇宙の形を考えるとき、丸い球のような姿を思い浮かべることがあります。一方で、宇宙は「平坦に近い」とも説明されます。 この二つが同時に語られるのは、宇宙論でいう「形」が、外から見た輪郭ではなく、空間そのものの曲がり方やつながり方を指すためです。 宇宙の形とは、空間の中で距離や角度がどのような規則に従い、全体がどのようにつながっているかを表します。 現在の観測では、私たちに光が届く範囲の空間は、曲率がゼロに非常に近いと分かっています。ただし、宇宙全体が有限か無限か、どのようなつながり方を持つかは、曲率だけでは ...
銀河の写真には、無数の星と淡く広がるガスが写っています。ところが、星やガスがどのくらいの速さで回っているかを測り、背景銀河の像がどれほどゆがんでいるかを調べると、写真に写る物質を上回る重力源が浮かび上がります。 この追加の質量成分として考えられているのが、ダークマターです。 望遠鏡が直接記録しているのは、星やガスの速度、背景銀河の像のゆがみ、X線、宇宙背景放射の温度差などです。これらを重力理論や宇宙モデルと照らし合わせると、見える物質だけでは足りない質量分布が求められます。 ダークマターとは、複数の観測を ...
夜空に見えているのは、いまこの瞬間の宇宙ではありません。遠くの天体ほど、その光は長い時間をかけて届きます。遠くを見ることは、過去の宇宙を見ることでもあります。 この性質を手がかりに、現在の宇宙を細かく観測すると、宇宙がどんな状態から変化してきたのかを、かなり遠くまでさかのぼれます。 ビッグバンとは、宇宙が非常に高温・高密度の状態から膨張してきたとする、現在の宇宙論の中心的な考え方です。名前の印象とは違い、宇宙のどこかで爆弾のような爆発が起きたという意味ではありません。ビッグバンは、空間の中で起きた爆発では ...