アルテミス計画を解説する記事のアイキャッチ画像。月面探査や月面基地、宇宙飛行士と地球をイメージした宇宙科学デザイン

地球外生命・宇宙開発

アルテミス計画とは?月面着陸はいつ・目的と日本の役割を解説

2026年4月、4人の宇宙飛行士を乗せたオリオン宇宙船が月の裏側を回り込み、地球へ帰還しました。アルテミスIIによる、1972年のアポロ17号以来の有人月近傍飛行です。

次のアルテミスIIIは、2027年に地球低軌道で行う有人実証飛行です。オリオンと、Blue Origin・SpaceXが開発する月着陸船の試験機を順番に接続し、将来の月面着陸に必要な運用を確かめます。

現行計画で最初の有人月面着陸を担うのはアルテミスIVで、目標時期は2028年初頭です。

さらにNASAは、2028年後半を目標とするアルテミスVから、月の南極域で月面拠点の構築を始める構想を示しています。

アルテミス計画は、月へ一度到達して終わる計画ではありません。有人飛行、着陸船、ローバ、電力、通信、居住設備を段階的に組み合わせ、月面で繰り返し活動できる体制を築く計画です。

アルテミスIからVまでの完了状況と2026年時点のスケジュールを示した図解
アルテミスI・IIは完了。IIIは2027年の地球低軌道実証、IVは2028年初頭の有人月面着陸、Vは2028年後半の月面ミッションを目標としている。

アルテミス計画とは何か

月で繰り返し活動する能力を築く計画

アルテミス計画は、NASAが主導し、各国の宇宙機関や民間企業と進める有人月探査計画です。

中心となる目標は、人を月へ送り、科学調査を行い、月とその周辺で継続的に活動する能力を築くことです。

そのため、ロケットと宇宙船だけでなく、月着陸船、宇宙服、ローバ、通信、電力、補給、居住設備を組み合わせて開発します。

一度の着陸で完成形を目指すのではなく、ミッションごとに移動・滞在・補給・科学調査の能力を積み上げることが、アルテミス計画の特徴です。

月で得た経験を火星探査へつなげる

アルテミス計画は、将来の有人火星探査とも結びついています。

月は地球から比較的近く、通信には片道約1.3秒、飛行には数日かかります。地球低軌道より遠く、火星より近い環境で、深宇宙の有人活動を試せます。

月と月周辺では、生命維持、放射線対策、遠隔医療、補給、通信、機器修理、長期間の自律運用といった技術を検証できます。

月を経由して火星へ飛ぶという単純な航路ではなく、月で蓄積した技術と運用経験を、より遠い火星探査へ応用する位置づけです。

アポロ計画との違い

アポロ計画とアルテミス計画は、どちらも有人月面探査を行う点で共通しています。

アポロ計画では、1969年から1972年にかけて6回の有人月面着陸が行われました。宇宙飛行士は岩石や土壌を採取し、観測装置を設置し、月の形成史を調べる重要な資料を地球へ持ち帰っています。

アルテミス計画では、月の南極域を重視し、国際機関と民間企業が機体や装備を分担します。着陸後の移動、補給、通信、電力などを複数のミッションで整え、活動範囲を段階的に広げます。

比較 アポロ計画 アルテミス計画
主な時代 1960〜70年代 2020年代以降
重点 月面到達・科学調査・帰還 継続的な月面活動能力
実施体制 米国中心 国際機関・民間企業と分担
主な着陸地域 月の低緯度 月の南極域
将来への役割 有人月面探査の実現 月面拠点と火星探査技術への発展

アルテミス計画とアルテミス合意

アルテミス計画とアルテミス合意は、役割が異なります。

用語 内容
アルテミス計画 有人月探査と月面活動を進めるミッション・開発計画
アルテミス合意 宇宙探査と利用に関する原則を共有する国際枠組み

アルテミス合意には、平和利用、透明性、相互運用性、緊急時の支援、科学データの公開、宇宙資源利用、活動の干渉回避などの原則が含まれます。

2026年6月時点の署名国は68か国です。合意への参加は原則への賛同を表し、宇宙船や機器の開発を直接担当する実務参加とは区別されます。

参考:NASA「Artemis Accords」

アルテミスI〜Vの現在地

アルテミス計画では、前の飛行で得た結果を次のミッションへ反映しながら、段階的に難しい運用へ進みます。

アルテミスI|SLSとOrionの無人試験を完了

アルテミスIは、2022年11月16日に打ち上げられた無人試験飛行です。

SLSロケットで打ち上げられたオリオン宇宙船は、月の周囲を飛行し、約25日半後に地球へ帰還しました。

月から戻る際の高速大気圏再突入、耐熱シールド、通信、航法、電力、地上設備など、有人飛行へ進むための主要システムが試されています。

アルテミスII|2026年に有人月フライバイを完了

アルテミスIIは2026年4月1日に打ち上げられ、4月10日に太平洋へ着水しました。飛行時間は9日1時間32分です。

搭乗したのは、NASAのリード・ワイズマン、ビクター・グローバー、クリスティーナ・コックと、カナダ宇宙庁のジェレミー・ハンセンです。

オリオンは月面へ降下せず、月の裏側を回り込む軌道を飛行しました。2026年4月6日には地球から約40万キロメートルに達し、有人宇宙飛行の最遠記録を更新しています。

飛行中は、生命維持、通信、航法、手動操縦、乗員の健康、深宇宙での機体運用が確認されました。

アルテミスIIによって、SLSとオリオンを使った有人深宇宙飛行が実際の乗員環境で検証されました。

アルテミスIIの乗員が月の裏側から撮影した月の縁へ沈む地球
2026年4月6日、アルテミスIIの乗員が月の裏側を飛行中に撮影した地球。有人で月の近くを飛行したのはアポロ17号以来。

出典:NASA「Earthset」
Credit: NASA

アルテミスIII|Orionと2種類の着陸船を地球軌道で接続する

アルテミスIIIは、2027年に実施予定の有人実証飛行です。

SLSで4人を乗せたオリオンを地球低軌道へ送り、Blue OriginとSpaceXが開発する着陸船の試験機とのランデブーとドッキングを行います。

NASAが2026年6月に示した飛行計画では、まずBlue Originの試験機がオリオンと接続し、約2日間の統合試験を行います。

オリオンはBlue Origin機から分離した後、SpaceXのStarship試験機と合流し、約1日間接続します。その後、オリオンは乗員を乗せて地球へ帰還します。

試験対象には、次のような項目が含まれます。

  • ランデブーとドッキング
  • 機体間の接続部とソフトウェア
  • 通信と推進システム
  • 生命維持と船内環境
  • 宇宙飛行士の着陸船への移乗

月面着陸の前に、地球に近い軌道でOrionと着陸船を実際に接続し、複数の機体を統合運用するためのデータを集めます。

アルテミスIIIの乗員は、NASAのランディ・ブレスニク、アンドレ・ダグラス、フランク・ルビオと、ESAのルカ・パルミターノです。NASAのボブ・ハインズがバックアップ乗員に選ばれています。

参考:NASA「NASA Marches Toward Artemis III Mission in 2027, Names Crew Members」

アルテミスIV|現行計画で最初の有人月面着陸を担う

アルテミスIVは、月の南極域へ宇宙飛行士を送る最初の有人月面着陸ミッションとして計画されています。

NASAが示す目標時期は2028年初頭です。

乗員はSLSとオリオンで月周回軌道へ向かい、そこで商業月着陸船へ乗り移ります。

着陸船は宇宙飛行士を月面へ運び、探査後に再び月周回軌道へ戻ります。乗員はオリオンへ移乗し、地球へ帰還します。

使用する着陸船は、SpaceXとBlue Originの開発・試験状況を踏まえて選ばれる予定です。

2028年初頭は現行目標であり、機体の完成、無人試験、有人飛行審査の結果を反映して日程が更新されます。

アルテミスV|2028年後半から月面拠点の構築へ

NASAはアルテミスVを、2028年後半を目標とする月面ミッションとして位置づけています。

現行構想では、この飛行から月面拠点の構築を始め、その後は年1回程度の月ミッションを目指します。

ここでいう「構築開始」は、完成済みの大型基地へ入居することを意味しません。

ロボット探査、貨物輸送、通信、電力、移動手段、科学装置、初期の居住設備を複数の飛行で追加していく出発点です。

月面拠点は一度の着陸で完成する施設ではなく、無人・有人ミッションを重ねて段階的に形づくられます。

2026年の計画再編で何が変わったのか

以前の計画では、アルテミスIIIが最初の有人月面着陸ミッションとして予定されていました。

NASAは2026年2月、ミッションの順序を見直し、地球低軌道で着陸船との統合運用を試す新しいアルテミスIIIを追加しました。

これにより、ミッションの役割は次のように変わりました。

ミッション 以前の計画 2026年再編後
アルテミスIII 最初の有人月面着陸 地球低軌道で着陸船を実証
アルテミスIV Gateway訪問と月面着陸 最初の有人月面着陸
アルテミスV 後続の月面着陸 月面着陸と月面拠点構築開始

着陸船との接続、乗員移乗、生命維持、通信、推進を地球軌道で先に確認することで、アルテミスIVの月面着陸前に運用上の課題を洗い出せます。

検索結果に「アルテミスIIIで月面着陸」と書かれた情報が多いのは、2026年2月以前の計画をもとにした記事や図が残っているためです。

古い解説が当時から誤っていたのではなく、正式なミッション構成が2026年に変更されました。

アルテミス計画を支える主なシステム

SLSロケット、Orion宇宙船、商業月着陸船が担当する区間を示したアルテミス計画の図解
SLSは打ち上げ、Orionは地球と月周辺の往復、商業月着陸船は月周辺と月面の往復を担当する。

SLSロケット

SLS(スペース・ローンチ・システム)は、オリオン宇宙船と乗員を地球から月方面へ送り出す大型ロケットです。

アルテミスIとIIで使用され、III以降もオリオンの打ち上げを担います。

NASAはアルテミスIVからSLSの構成を標準化し、製造と打ち上げの頻度を高める方針を示しています。

Orion宇宙船

オリオンは、宇宙飛行士を地球と月周辺の間で運ぶ有人宇宙船です。

乗員区画、生命維持、航法、通信、推進、地球帰還を担います。

月面への降下は商業月着陸船が担当し、オリオンは月周回軌道で着陸船と接続します。

SpaceXとBlue Originの商業月着陸船

宇宙飛行士を月周回軌道から月面へ運ぶのが、NASAのHuman Landing Systemとして開発される商業月着陸船です。

SpaceXはStarship HLS、Blue OriginはBlue Moonを開発しています。

両社はアルテミスIII向けの試験機を用意し、Orionとのドッキングや統合運用を地球軌道で実証します。

アルテミスIVで使用する着陸船は、開発、無人実証、有人飛行審査の結果を踏まえて選ばれます。

月周回拠点Gateway

Gatewayは、月の周囲を飛行する小規模な国際拠点です。

科学、通信、居住、探査支援、中継といった機能を担う構想で、日本、欧州、カナダなどが開発へ参加しています。

2026年に再編された近距離ミッションでは、アルテミスIIIとIVの主要な飛行手順にGatewayは組み込まれていません。

一方、Gatewayの開発自体は続いており、今後どのミッションから月面活動の支援へ本格的に使うかが調整されています。

月の周囲を飛行するGatewayのNASA公式コンセプト画像
月周回拠点Gatewayの完成イメージ。科学、通信、居住、月面探査支援を担う国際拠点として開発されている。

出典:NASA「Gateway: Up Close in Stunning Detail」
Credit: NASA/Bradley Reynolds, Alberto Bertolin

宇宙服・ローバ・月面設備

月面での活動には、着陸船以外にも複数の装備が必要です。

  • 月面宇宙服
  • 有人・無人ローバ
  • 電力と温度管理
  • 通信・測位システム
  • 科学装置
  • 貨物輸送と居住設備

月面拠点は、これらの設備を無人ミッションと有人ミッションで順番に追加することで形成されます。

なぜ月の南極を目指すのか

アルテミス計画と月面拠点の中心地域として選ばれているのが、月の南極域です。

月の南極は月の極地方を指し、地球から見えにくい「月の裏側」とは異なる区分です。

月が地球へ常にほぼ同じ面を向ける仕組みは、月の裏側の記事で詳しく説明しています。

永久影に残る水氷を調べる

南極域には、太陽光が長期間届かない永久影があります。

軌道観測や衝突実験は、こうした領域に水や水素を多く含む物質が分布することを示しています。

今後の探査では、水氷の濃度、深さ、粒子との混ざり方、地域ごとの分布を詳しく調べます。

水氷を回収できれば、飲料水、呼吸用酸素、ロケット推進剤の原料として利用できる可能性があります。

南極探査では、水氷が存在するかという段階から、どこに、どの状態で、どれほど利用可能な形で分布するかを調べる段階へ進んでいます。

月南極のクレーターと標高を色分けして示したNASAの地形図
月南極の地形を標高ごとに色分けした可視化。複雑な地形によって、日照地域と永久影が近接している。

出典:NASA Scientific Visualization Studio「Lunar South Pole Terrain in Coded Color」
Credit: NASA's Scientific Visualization Studio

日照条件を電力へ生かす

南極付近の一部の高地では、比較的長い時間にわたって太陽光を受けられる場所があります。

太陽光発電を使う場合、日照時間の長い地点は電力確保に有利です。

ただし日照は地形、季節、着陸地点によって変化します。着陸候補地は、水氷、日照、通信、斜面、岩石、着陸安全性を合わせて選びます。

太陽系初期の物質を調べる

永久影には、彗星や小惑星、太陽風によって運ばれた揮発性物質が長期間保存されている可能性があります。

氷や土壌の組成を調べることで、月の形成、太陽系初期の衝突、地球へ水が運ばれた過程を考える手がかりが得られます。

水氷を資源として使うまでの4段階

月の水氷を実際の活動へ利用するには、観測から生産まで複数の段階を進める必要があります。

  1. 分布を測る
    水氷の場所、濃度、深さ、状態を地図化する
  2. 掘削・回収する
    低温の土壌から氷や揮発性物質を取り出す
  3. 精製・分解する
    水として精製し、必要に応じて水素と酸素へ分解する
  4. 継続生産する
    電力、機器、保守、貯蔵を含めて必要量を安定供給する

現在は、主に最初の段階を進めながら、掘削や精製技術を地上と無人探査で試す段階です。

資源利用が実用化すれば、地球から運ぶ水や酸素、推進剤の一部を減らし、月面活動の範囲と期間を広げられます。

日本はアルテミス計画で何を担当するのか

日本はJAXAを通じ、月周回と月面の両方でアルテミス計画へ参加します。

Gatewayの居住・生命維持技術

日本はGatewayの国際居住モジュールI-Habに関わり、環境制御、生命維持、バッテリーなどの技術を提供します。

国際宇宙ステーションの「きぼう」や宇宙ステーション補給機で培った技術を、月周回環境へ展開する役割です。

Gatewayへの物資補給

日本は将来の補給機HTV-Xを発展させ、Gatewayへ食料、実験装置、交換部品などを届ける構想を進めています。

地球低軌道のISSより遠い月周回軌道へ、長期間かけて物資を運ぶ技術が必要です。

有人与圧ローバ

日本の大きな担当が、JAXAとトヨタ自動車が開発を進める有人与圧ローバです。

車内を地球に近い圧力に保つことで、宇宙飛行士は宇宙服を脱いで生活しながら月面を移動できます。

宇宙飛行士が乗る期間は移動式の居住・研究設備として使い、それ以外の期間は遠隔操作や自律運転による無人探査を行う想定です。

JAXAの計画では、年間約28日間を有人探査に使用し、残りの期間を無人観測へ活用します。月面到着は2031年ごろが想定されています。

JAXAとトヨタが研究開発を進める有人与圧ローバの月面走行イメージ
有人与圧ローバのイメージ。宇宙飛行士が車内で生活しながら、着陸地点から離れた地域を探査する。

出典:JAXA「有人与圧ローバー」
Credit: ©JAXA/TOYOTA

日本人宇宙飛行士2名の月面活動機会

2024年に結ばれた日米間の実施取決めには、日本が有人与圧ローバを提供することと、日本人宇宙飛行士2名に月面活動の機会を設けることが盛り込まれています。

日本人が月面で活動する機会は、構想ではなく日米の正式な協力枠組みに位置づけられています。

搭乗者、参加ミッション、活動時期は、今後の乗員選定と飛行計画で決まります。

参考:JAXA「Lunar Surface Exploration Implementing Arrangement」

月面拠点はどのように作るのか

NASAは月の南極域に月面拠点を構築し、継続的な有人活動へつなげる計画を示しています。

建設は、無人探査と技術実証から始まり、初期居住、物流、電力、通信、移動能力を段階的に追加する方式です。

第1段階|2029年までに観測と技術実証を進める

最初の段階では、無人着陸船、ローバ、科学装置を送り、南極域の地形、水氷、温度、通信環境を調べます。

電力、測位、通信、夜間の温度管理、着陸時の噴射が地表へ与える影響なども実証対象です。

第2段階|2029〜2032年に初期居住と物流を整える

NASAの現行構想では、2029年以降に半恒久的な設備、初期居住、物資輸送、電力網、通信網を拡張します。

日本の有人与圧ローバも、この段階で月面へ配備される想定です。

第3段階|長期的な有人活動へ広げる

その後は、滞在期間、居住人数、探査距離、科学設備を増やし、長期間の有人活動を支える拠点へ発展させます。

月面拠点の完成を一つの日付で表すより、どの設備と運用能力が追加されたかを見る方が、計画の進み方を正確に捉えられます。

技術・予算・政策が日程を左右する

アルテミス計画では、多数の機体と組織が一つのミッションに関わります。

主な日程変動の要因は次のとおりです。

  • SLSとOrionの製造・試験
  • SpaceX・Blue Originの着陸船開発
  • 軌道上での燃料補給
  • 宇宙服と生命維持装置
  • Gatewayと月面設備
  • 予算・契約・政策
  • 有人飛行の安全審査

どれか一つの開発が遅れると、機体の組み合わせや打ち上げ順序も調整されます。

日程変更だけで計画全体の成否を判断することはできません。安全確認、技術開発、予算、政策のどこに変更理由があるのかを分けて見る必要があります。

アルテミス計画の日付は、固定された完成予定表というより、試験結果を反映しながら更新される開発目標です。

完了・決定・目標・開発中を分ける

状態 2026年7月時点の内容
完了 アルテミスIの無人試験、アルテミスIIの有人月フライバイ
正式決定 アルテミスIIIの乗員、地球低軌道試験、Blue Origin機とSpaceX機の試験順序
現行目標 アルテミスIVは2028年初頭、Vは2028年後半
国際合意 日本の有人与圧ローバ提供、日本人宇宙飛行士2名の月面活動機会
開発中 商業月着陸船、宇宙服、Gateway、月面電力・通信・居住設備
将来構想 月面拠点の拡張、水氷利用、長期有人活動、火星探査への応用

目標日、着陸船、搭乗者、Gatewayの運用時期は、開発と審査の結果に応じて更新されます。

アルテミス計画についてよくある疑問

アルテミス計画とは何ですか?

NASAを中心に、各国の宇宙機関と民間企業が協力し、有人月面探査と継続的な月面活動能力を築く計画です。月で得た技術や運用経験を、将来の火星有人探査へ生かす目的もあります。

次の有人月面着陸はいつですか?

現行計画ではアルテミスIVが最初の有人月面着陸を担い、2028年初頭を目標としています。使用する着陸船と日程は、開発・試験・有人飛行審査を反映して決まります。

アルテミスIIIでは何を試しますか?

2027年に地球低軌道で、OrionとBlue Origin・SpaceXの着陸船試験機を接続します。ドッキング、通信、推進、生命維持、ソフトウェア、乗員移乗などを試し、アルテミスIVの月面着陸へ備えます。

日本は何を担当しますか?

Gatewayの居住・生命維持技術、将来の物資補給、有人与圧ローバを担当します。日米間の取決めには、日本人宇宙飛行士2名の月面活動機会も盛り込まれています。

月面基地はいつ作られますか?

NASAはアルテミスVから月面拠点の構築を始める構想を示しています。2028年後半からすぐに完成形を作るのではなく、無人探査、電力、通信、輸送、ローバ、居住設備を複数のミッションで追加します。

まとめ|月面着陸から月面拠点へ段階的に進む

アルテミス計画は、人を月へ送るだけでなく、月とその周辺で継続的に活動する能力を築く計画です。

アルテミスIは2022年に無人試験を完了し、IIは2026年4月に4人を乗せて月を回り、地球へ帰還しました。

アルテミスIIIは2027年に地球低軌道で実施され、OrionとBlue Origin・SpaceXの着陸船試験機を接続します。

現行計画で最初の有人月面着陸を担うアルテミスIVは、2028年初頭が目標です。Vは2028年後半を目標とし、月面拠点の構築を始めるミッションとして位置づけられています。

日本はGateway、補給、有人与圧ローバで参加し、日本人宇宙飛行士2名の月面活動機会も日米の協力枠組みに盛り込まれています。

アルテミス計画の進み方を見るときは、完了した飛行、正式に決まった内容、現行目標、開発中の機体、将来構想を分けることが大切です。

月面拠点は一度の着陸で完成する施設ではありません。観測、輸送、電力、通信、移動、居住を一段ずつ加えることで、人が長く活動できる場所へ育てていく計画です。

参考情報

-地球外生命・宇宙開発
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